彼、びっくりするくらい元気だった。
別れた次の週には、もう友達と旅行に行って、新しい趣味を始めて、SNSはやたら楽しそう。
未練なんて、かけらもなさそうに見えた。
あー、この人にとって私、その程度だったんだな。そう思って、こっちが勝手に傷ついた。
でもね。それ、たぶん早とちりなんです。
B型男の立ち直りの早さって、しょっちゅう誤解されるんですよ。
彼はまだ、自分でも気づかないところに、終わった恋を残してる。
B型男は、引きずってないように見えて引きずる
まず、あの元気の正体から。
別れた直後の元気は、立ち直りじゃなくて勢い
B型男は、落ち込んだときこそ動きます。じっと家で泣くタイプじゃない。
つらい、と思ったら、その足で外へ飛び出す。人に会う。予定を詰め込む。新しいことに手を出す。
一見、けろっと立ち直ったように見えるでしょ。でも、あれは回復じゃなくて、勢いでフタをしてるだけ。
止まったら、感じたくないものを感じてしまう。だから、止まらない。
動きが速い人ほど、実は、立ち止まるのが怖いだけだったりするんですよ。
忙しさで、未練を上塗りしているだけ
予定を埋めて、刺激を浴びて、考える隙をなくす。
それ、立ち直る作業に見えて、ただの上塗りなんです。
表面に新しいことを塗り重ねてるだけで、下の層は、まだ乾いてない。
忙しくしてる間は、確かに平気。問題は、その忙しさが途切れた瞬間に、下の層がにじみ出てくること。
塗りたてのペンキで隠しても、時間が経つと、下の絵が透けてくる。そういう感じ。
彼の未練は、にわか雨みたいに突然くる
ここが、他のタイプといちばん違うところかもしれない。
晴れていたのに、急に土砂降りになる
B型男の未練は、じわっと続くものじゃありません。
ふだんは、からっと晴れてる。ほんとに元気。ところが、なんの前触れもなく、急にざあっと降ってくる。
好きだった曲が街で流れた。似た香りがした。ふとした瞬間に、彼女の顔が、まぶたの裏に立ち上がる。
その瞬間だけ、彼はどしゃ降りの中にいる。
でも、しばらくすると、また晴れる。天気雨みたいに、来ては去っていくんですよ。
波と波のあいだは、本当に平気
やっかいなのが、雨と雨のあいだが、本気でケロッとしてること。
その晴れ間だけを見た人は、もう吹っ切れたんだな、と思う。彼自身でさえ、そう思い込んでる。
だから、未練があるなんて、誰も気づかない。本人も認めてない。
平気な時間が長いぶん、たまに来る雨の破壊力に、彼はいちいち動揺する。
(あれ、なんで今さら…って、たぶん本人がいちばん戸惑ってる)
なぜ、あんなに立ち直りが早く見えるのか
未練の出方が独特なのには、ちゃんと理由があります。
今を全力で生きるから、過去に浸る時間がない
B型男は、目の前のことに全力投球する人です。
今おもしろいこと、今会いたい人、今やりたいこと。意識のほとんどが、現在に向いてる。
だから、過去をじっくり振り返る時間が、そもそも少ない。
悲しみに浸る前に、次の刺激がやってきて、意識がそっちへ持っていかれる。
過去を引きずらないんじゃなくて、過去に浸ってる暇がない。それが、立ち直りが早く見えるからくりなんです。
感情を掘り下げる習慣が、そもそもない
これも大きい。B型男は、自分の感情を深く分析するのが、得意じゃありません。
なんかモヤモヤする。でも、その正体をわざわざ言葉にしたり、掘り下げたりしない。
だから、未練も、はっきりした形をとらないまま、心の奥に沈んでいく。
自覚できていない感情は、処理もできないんですよ。手つかずのまま、ずっと残る。
向き合ってないから、片づかない。鈍感に見えて、いちばん長く尾を引いたりするのは、そういうわけです。
B型男が引きずっているときのサイン
出方が読みにくいぶん、サインも独特です。
脈絡なく、急に連絡してくる
半年も音沙汰なかったのに、ある日突然、元気?と一通。
用件なんて、あってないようなもの。
これ、さっき言った、にわか雨が降った瞬間なんですよ。急に会いたくなって、勢いで送ってきた。
B型男は、思いついたら止められない人。未練の波が来たとき、考える前に指が動く。
その唐突な連絡は、計算じゃなくて衝動。だからこそ、彼の本音が生で出てたりするんです。
思い出の場所に、なぜか吸い寄せられる
二人でよく行った店に、一人でふらっと入ってしまう。
用もないのに、彼女の家の近くを通ってみたり。
本人は、なんとなく、としか説明できない。でも、その足は、確かに過去へ向かってる。
吹っ切れた人は、そもそもそこへ行こうと思いません。
理由もなく引き寄せられる場所には、まだ心が残ってる証拠なんですよ。
新しい恋を、やたら早く始める
別れてすぐ、新しい相手ができる。B型男あるあるです。
でも、その恋が、なぜか長続きしない。
それ、前を向いてるんじゃなくて、ぽっかり空いた穴を、誰かで埋めようとしてるだけだったりする。
埋め合わせで始めた恋は、土台がないから、すぐ崩れる。
次々と新しい人にいくのに、どれも続かないなら。彼はまだ、前の恋から出られていないのかもしれません。
引きずる長さは、別れ方で決まる
どう終わったかで、尾の引き方が変わってきます。
勢いで別れたときほど、あとで後悔する
B型男は、感情がぶつかった瞬間に、勢いで別れを切り出すことがあります。
カッとなって、もういい、と言ってしまう。売り言葉に買い言葉で、別れが決まってしまう。
問題は、その勢いが冷めたあと。
なんであんなこと言ったんだろう、と、自分の短気を悔やみはじめる。じっくり考えて出した結論じゃないぶん、後悔も深い。
勢いで手放したものほど、あとで、いちばん惜しくなるんですよ。
中途半端に終わった恋は、宙ぶらりんのまま残る
ちゃんと話し合わないまま、なんとなく自然消滅した。理由もはっきりしないまま、離れた。
そういう、決着のつかなかった別れを、B型男は長く引きずります。
完結していない物語は、頭の中で、ずっと再生され続けるから。
あれはどういう意味だったんだろう。もし、あのとき。その問いが、答えの出ないまま、ぐるぐる回る。
きれいに終わった恋より、途中で止まった恋のほうが、しつこく残るんです。
退屈になった頃、いちばん効いてくる
B型男の未練は、別れた直後がピークじゃありません。
刺激が切れると、彼女が戻ってくる
別れた当初は、目新しいことだらけで、気がまぎれてる。自由も満喫できる。
でも、その目新しさには、賞味期限があるんですよ。
新しい遊びにも、新しい出会いにも、いつか飽きがくる。刺激が一巡して、日常が凪いだとき。
その静けさの中に、ふっと彼女の不在が浮かび上がる。
にぎやかさが去ったあとに残る、しんとした感じ。そこで初めて、失ったものの大きさに気づくんです。
埋め合わせが、だんだん効かなくなる
最初のうちは、別の楽しみで、穴をなんとか埋められてた。
ところが、時間が経つほど、その埋め合わせが効かなくなってくる。
何をしても、どこか物足りない。誰といても、あの感じがない。
自由なはずなのに、なんだか手持ち無沙汰。B型男が、こういう状態に陥ることがあります。
派手に遊んでる時期を越えた、その先に、本当の未練が待ってたりするんですよ。
彼が未練を、自分でも認めたがらない理由
隠してるというより、本人が気づいてない。そこが厄介なんです。
認めたら、自分の選択が間違いになるから
勢いで別れたB型男にとって、未練を認めることは、自分の決断が失敗だったと認めることでもあります。
自由に生きてきた人ほど、自分の選択にはプライドがある。
だから、寂しさが顔を出しても、いや、これでよかったんだ、と、とっさに打ち消してしまう。
未練を認めるのは、格好悪い。あのとき自分が焦って手放したと、認めたくない。
その意地が、彼自身の本音に、フタをしてしまうんですよ。だから、余計に長引く。
自由と幸せを、取り違えている
別れたあとのB型男は、たいてい、自由だ、と言います。誰にも縛られない、好きに生きられる、と。
でも、その自由が、本当に幸せなのかは、また別の話なんです。
一人で気ままなのは、確かに気楽。ただ、気楽と満たされているは、イコールじゃない。
彼は、手に入れた自由に浮かれて、失った温もりの大きさに、まだ気づけていないことがある。
自由を満喫しているうちは、まだ本当の未練が始まってすらいない、なんてこともあるんですよ。
寂しさを、退屈だと勘違いする
B型男は、感情に名前をつけるのが苦手だと、さっき言いました。
だから、彼女がいなくて寂しい、という気持ちを、なんか最近つまらないな、という退屈にすり替えてしまうことがある。
本当は、心にぽっかり穴が空いているだけなのに、それを刺激不足だと勘違いする。
そして、新しい遊びや出会いで埋めようとして、うまくいかない。当たり前です。穴の形が、違うんだから。
退屈の正体が寂しさだったと、彼が気づくまでには、けっこう時間がかかるんですよね。
私が見てきた、あるB型男の話
言葉で説明するより、この話をしたほうが早い気がします。
半年、平気なふりをして、ある夜に崩れた
勢いの喧嘩別れをした、あるB型男性がいました。別れたあとは、それはもう自由を謳歌してた。
新しい趣味、新しい仲間、SNSは充実そのもの。周りは、完全に立ち直ったと思ってた。
ところが半年後。ひとりで飲んでいた夜に、ふと昔の曲が流れて、そこで、ぐしゃっといったそうです。
なんで別れたのか、自分でも思い出せない、と。あんなにくだらない喧嘩だったのに、と。
半年間ずっと平気だったんじゃなくて、平気なふりをしながら、下の層が乾かないままだった。それだけの話なんですよ。
戻ってきたけれど、彼女はもういなかった
その彼、勇気を出して連絡したそうです。会ってくれた彼女に、あのときはごめん、と頭を下げて。
でも、彼女はもう、次に進んでいました。
待っていてはくれなかった。当然ですよね。彼が自由を楽しんでいた半年、彼女も彼女の人生を歩いていたんだから。
勢いで手放したものは、勢いでは戻ってこない。彼はそこで、初めてそれを思い知った。
未練に気づくのが遅い、というのは、それだけで、取り返しがつかなくなることがあるんです。
復縁の可能性は、あるのか
引きずってるなら、やり直せるんじゃないか。気になりますよね。
可能性はある。ただし勢い任せにさせない
B型男との復縁は、じゅうぶん可能性があります。
情が深いし、一度好きになった相手への思いは、そう簡単には消えない。
ただし、注意点がひとつ。彼らは勢いで動く人だから、勢いで復縁して、また勢いで壊す、を繰り返しやすいんです。
盛り上がった瞬間の勢いだけで戻ると、同じ別れを、もう一度やることになる。
波が来たそのときの勢いじゃなくて、続いていく関係を、落ち着いて作り直すこと。ここが分かれ目になります。
追わずに、彼の好奇心を引き戻す
B型男を動かす燃料は、好奇心です。追いかけられると、逆に冷める。
だから、しがみつくより、あなた自身が、また興味を引く存在に戻るほうが効く。
新しいことを始めて、楽しそうにしている。彼の知らない一面を持っている。
その姿が、彼の中の、もっと知りたい、をもう一度くすぐるんですよ。
去った女を、面白そうだ、ともう一度思わせる。それが、B型男の復縁の、いちばん現実的な入口なんです。
